「断りメールをどう書けばいいのか分からない」「やんわり伝えるには、どんな言い回しが適切?」――ビジネスシーンでビジネスメール断る必要に直面したとき、多くの方がこのような悩みにぶつかります。単に「無理です」と言ってしまえば、印象を損ねてしまう恐れもありますし、相手との関係にヒビが入るかもしれません。
そんな不安を抱えるのは当然のことです。丁寧な断り方例文ややんわり断るメールビジネス編を探す方が多いのは、仕事相手との関係を壊さずに、気持ちよく断る術を学びたいからですよね。
しかし、場面によって最適な断り方は異なります。営業訪問断るメールと業務依頼断りメールでは対応も変わりますし、お断りメール例文として使える表現も微調整が必要です。
この記事では、そうしたビジネスのリアルな現場に即したビジネスメールの断りの例文を中心に、当たり障りのない断り方例文や提案お断りメールなど、多角的に解説しています。相手に配慮しながら、状況別に適切な対応ができるようになる一歩として、ぜひご活用ください。
- ビジネスメール断る際は敬語と礼儀が最重要である
- 断る理由は簡潔かつ納得感のある内容にするべきである
- 相手の立場に応じて表現を調整しマナーを守る必要がある
- 適切な例文を活用すれば印象を損ねず断れるようになる
【ビジネスメール】断る時の基本マナーと心構え
![[Business email] Basic etiquette and mindset when declining](https://taishokudaikou-service.com/wp-content/uploads/2025/05/1Business-email-Basic-etiquette-and-mindset-when-declining-640x360.jpg)
- ビジネスでやんわり断るメール例文|柔らかい言い回しまとめ
- ビジネスで丁寧な断り方の例文|相手に配慮した表現とは?
- ビジネスメールの断りの例文|汎用性の高い文面パターン紹介
- 当たり障りのない断り方例文|角を立てない表現術
- 丁寧な断り方例文|失礼にならない理由の伝え方
- ビジネスで角が立たない断り方の例文|人間関係を壊さない秘訣
ビジネスでやんわり断るメール例文|柔らかい言い回しまとめ
ビジネスシーンでは、相手の申し出を断る際に、角が立たないよう配慮した表現が求められます。特に、関係性を維持しながら断るためには、柔らかい言い回しが効果的です。以下に、やんわりと断る際のポイントと例文を紹介します。
やんわり断る際のポイント
- 感謝の意を示す:まずは相手の提案や申し出に対して、感謝の気持ちを伝えましょう。
- 理由を簡潔に述べる:断る理由は簡潔に、かつ正直に伝えることが大切です。
- 代替案を提示する:可能であれば、別の方法や提案を示すことで、相手の気持ちを和らげます。
やんわり断るメールの例文
件名:ご提案についてのお礼とご連絡
〇〇様
いつもお世話になっております。
この度は、貴重なご提案をいただき、誠にありがとうございます。
せっかくのお申し出ですが、社内で慎重に検討した結果、今回は見送らせていただくこととなりました。
今後、別の機会がございましたら、ぜひご相談させていただければと存じます。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
敬具
注意点
断る際には、相手の立場や感情に配慮し、誠意を持って対応することが重要です。また、断る理由を明確にし、今後の関係性を損なわないよう心がけましょう。
ビジネスで丁寧な断り方の例文|相手に配慮した表現とは?
ビジネスにおいて、丁寧に断ることは、相手との信頼関係を維持するために欠かせません。以下に、相手に配慮した断り方のポイントと例文を紹介します。
丁寧に断る際のポイント
- 敬意を示す:相手の提案や申し出に対して、敬意を持って接することが大切です。
- 具体的な理由を伝える:可能な限り、断る理由を具体的に伝えることで、相手の理解を得やすくなります。
- 今後の関係性を示す:断る際にも、今後の関係性を大切にしたい旨を伝えることで、良好な関係を維持できます。
丁寧な断り方の例文
件名:ご提案に関するご連絡
〇〇様
いつも大変お世話になっております。
この度は、貴重なご提案をいただき、誠にありがとうございます。
社内で慎重に検討させていただきましたが、現時点では弊社の方針と合致しないため、今回は見送らせていただくこととなりました。
今後、方向性が一致する機会がございましたら、ぜひご相談させていただければと存じます。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
敬具
注意点
丁寧に断る際には、相手の立場や感情に配慮し、誠意を持って対応することが重要です。また、断る理由を明確にし、今後の関係性を損なわないよう心がけましょう。
ビジネスメールの断りの例文|汎用性の高い文面パターン紹介
ビジネスメールでの断り文は、様々なシーンで活用されます。以下に、汎用性の高い断り文のパターンとポイントを紹介します。
汎用性の高い断り文のポイント
- 定型文を活用する:汎用性の高い定型文を活用することで、効率的に対応できます。
- 状況に応じてカスタマイズする:定型文をベースに、相手や状況に応じて文面を調整しましょう。
- 誠意を込める:どのような場合でも、誠意を持って対応することが大切です。
汎用性の高い断り文の例文
件名:ご提案に関するご連絡
〇〇様
いつもお世話になっております。
この度は、ご提案をいただき、誠にありがとうございます。
社内で検討させていただきましたが、現時点では弊社の方針と合致しないため、今回は見送らせていただくこととなりました。
今後、方向性が一致する機会がございましたら、ぜひご相談させていただければと存じます。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
敬具
注意点
汎用性の高い断り文を活用する際には、相手や状況に応じて文面を調整し、誠意を持って対応することが重要です。また、断る理由を明確にし、今後の関係性を損なわないよう心がけましょう。
当たり障りのない断り方例文|角を立てない表現術
ビジネスの場面では、相手を不快にさせずに断るというのが一つのスキルです。「当たり障りのない断り方」は、ストレートに「NO」と言うのではなく、やんわりと、そして相手に配慮しながら断るための言葉の選び方が肝になります。
当たり障りのない表現とは?
この表現は、誰に対しても角が立たず、内容にトゲがないため、ビジネスシーンで非常に重宝されます。特に、断る理由が弱かったり、説明しづらい場合には非常に有効です。
- 曖昧な表現を使う:「検討中です」「一度持ち帰って確認します」など。
- 責任の所在を自分以外に分散:「社内での決定権がないため」など。
- 今後の関係性を残す表現:「またの機会にぜひ」など。
当たり障りのない断り方の例文
件名:ご提案へのご返答について
〇〇様
いつもお世話になっております。
このたびは、貴重なご提案をいただきありがとうございます。
社内でも一度確認を行いましたが、現在の業務体制や方向性との兼ね合いから、前向きな対応が難しい状況です。
非常に魅力的な内容ではありますが、今回は見送らせていただければと存じます。
またの機会がございましたら、ぜひご相談させていただければと思います。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
丁寧な断り方例文|失礼にならない理由の伝え方
相手の申し出を断るときに「丁寧さ」は何よりも重要です。特に、継続的な取引や協力を前提とする関係では、断ること自体よりも、その伝え方が人間関係に影響を与えます。
丁寧に断るための3つのコツ
- 相手を持ち上げる一言を加える:「素晴らしい提案」「興味深い内容」など。
- 断る理由を明確かつ控えめに:「現在は人員が足りず対応が困難です」など。
- 今後の協力をにおわせる:「次回はぜひご一緒させてください」など。
丁寧な断り方の例文
件名:ご提案に関するご連絡
〇〇様
いつも大変お世話になっております。
この度は、ご丁寧にご提案いただき誠にありがとうございます。
大変興味深く拝見いたしましたが、現在の社内状況では十分に対応できる体制が整っておらず、誠に残念ながらお引き受けすることが難しい状況でございます。
今後の業務展開次第では、改めてお声がけさせていただければと存じます。
何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
ビジネスで角が立たない断り方の例文|人間関係を壊さない秘訣
断るときに一番避けたいのが、「相手に不快な印象を与える」ことです。ビジネスでは、このちょっとした言い回しの違いが、信頼関係を左右します。角が立たない断り方とは、「相手を否定せずに、やむを得ない事情で断る」と伝える技術です。
角が立たない断り方のコツ
- 主語を自分にする:「私どもとしては」など、自分を主語にすることで責任転嫁に見えにくくなります。
- 相手の善意を肯定する:「ご提案の内容自体は大変ありがたく」など。
- 話を遮らず結論は後に述べる:まずは話を聞き、丁寧に対応する姿勢を見せる。
角が立たない断り方の例文
件名:ご提案のご対応について
〇〇様
いつもお世話になっております。
このたびは、ご丁寧なご提案をいただき誠にありがとうございました。
私どもとしましても前向きに検討させていただきましたが、現在の業務の優先順位や社内の体制上、今回はご期待に沿うことが難しい状況となっております。
引き続き、ご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
またのご縁がございました際には、ぜひお力添えをお願いできればと存じます。
【ビジネスメール】断る際の具体例とシーン別対処法

- やんわり断るメールビジネス編|社内外で使えるフレーズ集
- やんわり断るメール例文|ケース別で使い分けるには?
- お断りメール例文|返信時に使える自然な表現一覧
- 業務依頼断りメール|無理な依頼を角が立てずに断るコツ
- 提案お断りメール|受け入れられない理由をどう伝える?
- 営業訪問断るメール|再訪を避ける丁寧な伝え方とは?
- ビジネスメール断るNG例|避けるべき失礼表現とは
- ビジネスメール断るコツ【初心者向け完全ガイド】
- 【保存版】ビジネスメール断る例文まとめ10選
- ビジネスメールで断るときを総括
やんわり断るメールビジネス編|社内外で使えるフレーズ集
ビジネスメールで「やんわり断る」スキルは、社内外問わず重宝されます。なぜなら、断り方ひとつで人間関係が大きく左右されるからです。単に「できません」「無理です」と伝えるのではなく、柔らかく、相手の立場も慮った言い回しが必要とされます。
社外に対するやんわり断るフレーズ
社外の取引先や顧客には、敬意と配慮を忘れないことが大前提です。以下のような表現が効果的です。
- 「大変魅力的なお話ではございますが、今回は見送らせていただければと存じます。」
- 「今後の業務計画上、すぐの対応が難しい状況でございます。」
- 「ご期待に沿えず恐縮ですが、ご理解いただけますと幸いです。」
社内に対するやんわり断るフレーズ
同僚や上司への断りでは、角を立てず、それでいて自分の立場を明確にすることが重要です。
- 「他の業務との兼ね合いがあり、現時点では対応が難しそうです。」
- 「スケジュールの都合上、今回は別の方にお願いできればと思います。」
- 「検討はしたのですが、今のタイミングでは少々難しいかと思います。」
使用時の注意点
曖昧な断りが逆に期待をもたせてしまう場合があります。そのため、あくまで「断る」姿勢は明確に、しかし表現はやわらかく、が鉄則です。
やんわり断るメール例文|ケース別で使い分けるには?
断る場面にも様々なパターンが存在します。ここでは、実際のビジネスシーンに即した「ケース別」のやんわり断る例文をご紹介します。それぞれの文面の違いに注目しながら使い分けてみてください。
取引先からの高額な提案を断る場合
件名:ご提案についてのご返答
〇〇株式会社
営業部 〇〇様
いつも大変お世話になっております。
このたびは、貴重なご提案をいただき誠にありがとうございます。
社内でも慎重に検討を進めましたが、コスト面を含め現在の弊社方針とは若干の乖離があり、誠に恐縮ながら今回は見送らせていただくこととなりました。
またの機会がございましたら、ぜひご相談させていただけますと幸いです。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。
社内での追加業務を断る場合
件名:業務の件について
〇〇部長
お疲れ様です。
ご依頼いただきました〇〇の件ですが、現在担当しておりますプロジェクトとの兼ね合いもあり、納期内での対応が難しい状況です。
他のメンバーと調整の上、代替案をご提示させていただければと思います。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。
イベントやセミナー参加の辞退
件名:イベントご招待のお礼と辞退のご連絡
〇〇様
このたびはご丁寧なお誘いをいただき、誠にありがとうございます。
大変興味深い内容ではございますが、あいにくその日は別件の予定が入っており、今回は参加を見送らせていただきたく存じます。
また次回の機会がございましたら、ぜひ参加を検討させていただきます。
今後ともよろしくお願いいたします。
お断りメール例文|返信時に使える自然な表現一覧
ビジネスメールでのお断りは、返信内容によって印象が大きく変わります。ここでは「返信時」に使いやすい、お断りの自然な表現を集めました。特に、提案への返答や招待への辞退といった定番シチュエーションにお役立てください。
返信で自然に断る文例
返信では、まず相手の文に感謝を示し、その上で断る理由を簡潔に伝えるのがポイントです。以下のような表現がよく使われます。
- 「せっかくのお話ではございますが、社内での調整が難しい状況でございます。」
- 「心苦しいのですが、今回は参加を見送らせていただきたく思います。」
- 「ご提案に感謝申し上げます。現在の弊社事情を鑑み、今回は辞退させていただきます。」
返信例文:断り+感謝のバランス
件名:ご依頼の件につきまして
〇〇様
ご連絡いただき誠にありがとうございます。
ご提案内容について拝見いたしましたが、現在の業務体制との調整が難しく、今回は辞退させていただければと存じます。
せっかくのご配慮をいただいたにも関わらず恐縮ですが、今後また別の機会がございましたら、ぜひご相談させていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
業務依頼断りメール|無理な依頼を角が立てずに断るコツ
「これ、お願いできる?」と突然の業務依頼。忙しい最中で、引き受けたらキャパオーバー確実!そんなとき、断るべきだけど関係性は壊したくない。そこで重要になるのが、“角の立たない断り方”です。以下では社内での対応を中心に、現場で使える実践フレーズとコツをご紹介します。
依頼された仕事の断り方の基本方針
社内であっても、明確に断らないと「やってくれる」と誤解されがちです。とはいえ、感情的だったり無下だったりすると職場の空気も悪くなりかねません。そこで意識すべきは以下の3点。
- 今の状況(業務量)を具体的に伝える
- 感謝の言葉を忘れない
- 代替案や相談の姿勢を示す
実際の断りメールの例文
件名:業務ご依頼について
〇〇さん
お疲れさまです。
ご依頼いただいた資料作成の件ですが、現在複数の案件が重なっており、期日までの対応が難しい状況です。
せっかくご指名いただいたのに申し訳ありません。
別のメンバーで対応可能か確認するか、スケジュールの再調整をご相談させていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
注意すべきポイント
「断る=拒絶」ではありません。要は伝え方次第。今後も円滑な関係を維持するためにも、「やりたくない」ではなく「今はできない」ことを明確に伝えましょう。
提案お断りメール|受け入れられない理由をどう伝える?
新しい取引先からの提案、既存ベンダーのアップセル、社内のアイデア…どれもすべて受け入れることはできませんよね。ビジネスシーンでは“断る力”が必要ですが、その際の表現には特に気をつけたいものです。
断り方の3ステップ
まずは丁寧に提案への感謝を示す
次に理由を簡潔に伝える(可能であれば論理的な裏付けも)
今後の関係を見据えた表現で締めくくる
この流れを押さえると、断っても印象を損なうリスクが下がります。
提案を断るメールの例文
件名:ご提案について
〇〇株式会社
営業担当 〇〇様
いつも大変お世話になっております。
このたびは貴社の新サービスについてご提案いただき、誠にありがとうございます。
内容を社内で慎重に検討させていただきましたが、現在の弊社の業務フローや予算状況を鑑み、今回は見送らせていただくこととなりました。
今後、条件が整いました際にはぜひ改めてご相談させていただければと存じます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
言葉の選び方に注意
「今回は見送る」「当面は導入予定がない」といった表現は、断っても将来的な可能性を残すニュアンスになります。否定を強調しない姿勢が、関係維持に効果的です。
営業訪問断るメール|再訪を避ける丁寧な伝え方とは?
飛び込み営業やアポイントのない電話営業、あるいは一度面談した企業からの「再訪問」の申し出…。不要な営業活動を断るには、毅然とした態度と丁寧な表現が求められます。曖昧な返事では、相手の“次の一手”を誘ってしまうので注意です。
営業訪問を断る基本構成
営業メールを断る際は以下を意識してください。
- 興味がない理由を簡潔に示す
- 「今後もお断りする」意志を伝える
- しかし言い回しは丁寧にする
営業訪問を断るメール例文
件名:ご訪問の件について
〇〇株式会社
営業部 〇〇様
いつも大変お世話になっております。
先日はご提案いただきありがとうございました。
誠に恐縮ではございますが、現在のところ貴社のサービスにつきましては導入の予定がございませんため、今後のご訪問はご遠慮いただけますと幸いです。
ご理解いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
訪問回避のための文言
「今後の訪問はご遠慮ください」「導入予定はございません」などの“今後も対応できない”と明言する表現を使用することで、余計な再訪を避けやすくなります。
ビジネスメール断るNG例|避けるべき失礼表現とは
「断る」という行為は、どうしてもネガティブな印象を与えがち。だからこそ、ビジネスメールでの断り方には慎重さが求められます。少しの表現ミスが「不誠実」「高圧的」と受け取られ、人間関係や信用に悪影響を及ぼすことも。ここでは、避けるべき典型的なNG表現とその理由を解説します。
NG例①:「無理です」「できません」だけで済ませる
断る意志だけが伝わるストレートな表現は、相手を突き放す印象を与えます。特に「無理です」「できません」は冷たい印象を与えがち。代替案や感謝の言葉を添えることで、印象はぐっと柔らかくなります。
NG例②:「そんなこと言われても困ります」
感情的な表現や責任転嫁と捉えられるフレーズは避けるべきです。こうした発言はトラブルの火種になりかねません。相手の立場を想像しながら、冷静で丁寧な語り口を意識しましょう。
NG例③:「上司に聞いてください」などの丸投げ
責任を回避するような物言いは、信頼感を損ないます。「一応確認しましたが…」「私の範囲では難しいですが」など、自分の判断を経た姿勢を見せる工夫が必要です。
改善のポイント
避けたいのは“結論だけの突きつけ”。柔らかく断るには、「丁寧な語尾」「感謝や配慮」「代替の提案」の3点セットが有効です。
NG例の修正バージョン
【NG】:今回は無理です。
【改善】:せっかくご依頼いただきましたが、スケジュールの都合により今回は見送らせていただければと思います。
ビジネスメール断るコツ【初心者向け完全ガイド】
初めて断りのメールを書く方は、「どう書いたら角が立たないか」と悩むことが多いはず。ポイントは明確です。冷たくならず、でも曖昧すぎず。その絶妙なラインを保つための実践的なコツをご紹介します!
まずは「感謝」でスタートする
断り文の冒頭で「ご依頼ありがとうございます」「ご提案感謝いたします」など、ポジティブな言葉を添えることで、相手の意欲を評価しつつ、本題に入る雰囲気を作れます。
理由は「具体的かつ簡潔」に
「多忙のため」「社内調整が難しいため」など、わかりやすく伝えることが誤解を防ぎます。また、曖昧な断り方は相手に“余地あり”と受け取られてしまうことも。
提案・代替案を添えると好印象
「別の担当者に引き継ぎます」「来月以降であれば対応可能です」など、選択肢を示すことで建設的な印象になります。断りながらも前向きな余韻を残すことが重要です。
コツを活かしたメール例文
件名:ご依頼の件について
〇〇様
このたびはご連絡いただき、誠にありがとうございます。
内容について拝見し、社内で検討を重ねましたが、現在の状況ではご期待に沿う形での対応が難しいとの判断に至りました。
誠に恐縮ですが、今回はご辞退させていただきたく存じます。今後、条件が整いました際には、ぜひご相談できればと思っております。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
【保存版】ビジネスメール断る例文まとめ10選
ビジネスの現場では「断る」シーンが避けられないもの。その場その場で悩まないように、用途別の断りメール例文を用意しておくととても便利です。ここでは、社内・社外・取引先・営業など多岐にわたるシチュエーション別に活用できる例文を厳選して紹介します。
使える断り例文10選
① 業務量が多く対応不可の場合
→「現在多数の案件を抱えており、恐縮ですが今回はご対応が難しい状況です」
② 条件が合わない場合
→「ご提案内容は非常に興味深いものですが、現状の弊社方針とは異なるため今回は見送らせていただきます」
③ 納期が厳しい依頼
→「期日までに十分な品質を担保できない可能性があるため、お受けできかねます」
④ 営業の再訪問を断る場合
→「大変恐れ入りますが、今後のご訪問はお控えいただけますと幸いです」
⑤ 価格面で合わない場合
→「ご提示いただいた条件では、現状導入を検討することが難しい状況です」
⑥ 社内会議の提案を断る場合
→「お申し出ありがとうございます。ただし今回は別の案を優先することとなりました」
⑦ コラボ依頼を断る場合
→「せっかくのご提案ではありますが、現段階ではご一緒する予定がございません」
⑧ 業務外の依頼を断る場合
→「お力になれず恐縮ですが、私の担当外の内容となっております」
⑨ 複数回断っている相手への返信
→「何度もご連絡いただき恐縮です。今後もお応えしかねる可能性が高いためご容赦ください」
⑩ 紹介依頼を断る場合
→「お力添えしたい気持ちはあるのですが、社内規定により対応が難しい状況です」
ビジネスメールで断るときを総括
- 感謝は最初に伝える
- 理由は簡潔かつ明確に述べる
- 敬語とマナーは崩さない
- 柔らかい表現で角を立てない
- 代替案を添えて配慮を示す
- NG表現は避ける
- 曖昧な返答は誤解を招く
- 返信はできるだけ早めに行う
- 相手の立場に配慮した文面にする
- 提案には敬意を表すこと
- 返信例を参考に表現を整える
- テンプレートは状況に応じて調整
- 信頼関係を意識して結ぶ
- 「今後」に含みを持たせる
- 一貫した対応で誠実さを保つ