初めての相手にビジネスメールで人を紹介する──それだけで少し緊張してしまう方、意外と多いのではないでしょうか?特に「紹介してもらったメール」や「ご紹介いただきました」のような文面に迷って、「失礼がないか心配」「適切な書き出しって?」と悩む声はよく耳にします。
もちろん、それで大丈夫です。こうした不安は、誰しもが最初に抱くもの。紹介メールは相手との第一印象を左右し、場合によっては紹介者の信用にも関わってくるからこそ、気をつけたいと感じるのは自然なことです。
ただし、場面や相手が変わると判断が難しくなるのも事実。社内・社外、取引先、担当者、人を紹介するメールなど、パターンはさまざまです。さらに「挨拶文の敬語」「返信の言い回し」「例文の選び方」など、細かいポイントが絡んできます。
この記事では、紹介のビジネスメールの基本マナーから、初対面相手への挨拶例文、紹介後の提案メール、避けたいNG表現までを幅広くご紹介します。場面別に対応できる具体例付きなので、すぐに実践に役立てられる構成です。
- 紹介 ビジネスメールの基本構成を理解し、初対面の相手にも失礼のない書き出しができるようになる
- 具体的な例文を通じて、敬語やマナーを正しく使い、印象を良くする表現方法を学べる
- NG表現や誤解を招く言い回しを避け、相手に配慮したメールの書き方を身につける
- 状況別の対応例や返信のタイミングなど、実践的な知識を得て、安心してビジネスメールを送れるようになる
紹介のビジネスメールの基本マナーと正しい書き方

- ビジネスメール初めての相手挨拶|第一印象で信頼を得る書き方
- 「紹介していただきました」はどういう意味?正しい使い方と注意点
- 「ご紹介いただきました」挨拶メールの例文と使い方
- ビジネスにおける紹介の仕方|基本ルールと注意点
- 【保存版】紹介ビジネスメール例文まとめ10選|すぐ使えるテンプレ集
- 紹介のビジネスメールのコツ【初心者向け完全ガイド】
ビジネスメール初めての相手挨拶|第一印象で信頼を得る書き方
初めての相手にビジネスメールを送る際、第一印象は非常に重要です。適切な挨拶を心掛けることで、信頼関係の構築がスムーズになります。
適切な挨拶文の選び方
初めての相手には、「突然のご連絡失礼いたします」や「初めてメールをお送りいたします」といった表現が適切です。これらの表現は、相手に対する配慮を示し、丁寧な印象を与えます。
自己紹介のポイント
自己紹介では、会社名、部署、氏名を明確に伝えましょう。また、自社の事業内容や自分の役割について簡潔に説明することで、相手に安心感を与えます。
メールの構成例
件名:ご挨拶のご連絡(株式会社〇〇・山田太郎)
本文:
株式会社△△
営業部 佐藤様
初めてメールをお送りいたします。
株式会社〇〇の山田太郎と申します。
この度、貴社の製品に大変興味を持ち、ご連絡させていただきました。
弊社は〇〇業界で〇〇のサービスを提供しており、貴社との協業の可能性を感じております。
一度、お話しする機会をいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
株式会社〇〇
営業部 山田太郎
電話:03-1234-5678
メール:yamada@example.com
注意点
メールの件名は簡潔に、内容が一目で分かるようにしましょう。また、本文は読みやすいように適度な改行を入れ、丁寧な言葉遣いを心掛けてください。
「紹介していただきました」はどういう意味?正しい使い方と注意点
「紹介していただきました」は、第三者を通じて相手を知ったことを伝える表現です。ビジネスシーンでは、信頼関係の構築に役立ちます。
使い方のポイント
この表現を使用する際は、紹介者の名前を明確にし、紹介の経緯を簡潔に説明しましょう。また、紹介者への感謝の気持ちも忘れずに伝えることが大切です。
メールの構成例
件名:ご紹介いただきました件(株式会社〇〇・山田太郎)
本文:
株式会社△△
営業部 佐藤様
お世話になっております。
株式会社〇〇の山田太郎と申します。
この度、弊社の取引先である高橋商事の鈴木様より、貴社をご紹介いただきました。
貴社の〇〇に関する取り組みに大変興味を持ち、ぜひ一度お話を伺いたくご連絡差し上げました。
ご多忙のところ恐縮ですが、ご都合の良い日時をお知らせいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
株式会社〇〇
営業部 山田太郎
電話:03-1234-5678
メール:yamada@example.com
注意点
紹介者の名前を出すことで、相手に安心感を与えると同時に、紹介者への配慮も示すことができます。ただし、紹介者の名前を出す際は、事前に了承を得るようにしましょう。
「ご紹介いただきました」挨拶メールの例文と使い方
「ご紹介いただきました」は、より丁寧な表現で、ビジネスシーンでの初対面の挨拶に適しています。
使い方のポイント
この表現を使用する際は、紹介者の名前と紹介の経緯を明確にし、相手への敬意を示すことが重要です。また、自己紹介と今後の関係構築への意欲を伝えることで、良好な関係のスタートとなります。
メールの構成例
件名:ご紹介いただきました件(株式会社〇〇・山田太郎)
本文:
株式会社△△
営業部 佐藤様
お世話になっております。
株式会社〇〇の山田太郎と申します。
この度、弊社の取引先である高橋商事の鈴木様より、貴社をご紹介いただきました。
貴社の〇〇に関する取り組みに大変興味を持ち、ぜひ一度お話を伺いたくご連絡差し上げました。
ご多忙のところ恐縮ですが、ご都合の良い日時をお知らせいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
株式会社〇〇
営業部 山田太郎
電話:03-1234-5678
メール:yamada@example.com
注意点
「ご紹介いただきました」は、相手に対する敬意を示す表現です。使用する際は、丁寧な言葉遣いを心掛け、相手に不快感を与えないように注意しましょう。
ビジネスにおける紹介の仕方|基本ルールと注意点
ビジネスシーンでの「紹介」は、社内外問わず人と人をつなぐ大事な場面です。円滑なやり取りや関係構築を目指すうえで、紹介方法には一定のマナーが求められます。ここでは、紹介の基本ルールと避けるべきポイントを解説します。
紹介の順番と配慮
紹介時には、まず目上の方や立場が上の方に対して、相手の名前や役職を紹介し、次にその相手へ自分の立場からもう一方を紹介するのが一般的なマナーです。例えば、「こちらは弊社の営業部長、田中でございます。田中、こちらは〇〇商事の鈴木様です」という流れです。
紹介時に意識すべき表現
ビジネスではカジュアルすぎる言い回しは避け、「ご紹介させていただきます」や「ご縁をつなげさせていただきたく」といった丁寧な言葉を選びましょう。無理に堅苦しくする必要はありませんが、敬意が伝わる言い回しが望まれます。
メール紹介での注意点
メールで紹介を行う場合、紹介者が間に入り、双方のプロフィールや目的を明確に伝えることで、誤解や混乱を避けられます。また、紹介を受けた相手に返信を強要しない文面も重要です。
紹介時のNG例
- 相手の承諾を得ずに勝手に第三者へ紹介する
- 立場を逆にして紹介する
- 要件や背景が曖昧なまま紹介する
これらは相手に不信感を与えかねません。事前に両者の了承を取り、背景や意図を明示するように心がけましょう。
【保存版】紹介ビジネスメール例文まとめ10選|すぐ使えるテンプレ集
ビジネスの場では、人を紹介するシーンが頻繁にありますが、「どんなメールを書けばいいのか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか?ここでは、社内外問わずすぐに使える紹介ビジネスメールの例文を10個厳選してご紹介します。形式ばらず、けれどマナーを押さえたテンプレートばかりなので、コピーして使うだけでも安心です。
1. 社外の取引先を紹介するメール
件名:◯◯株式会社 ◯◯様のご紹介
◯◯株式会社
営業部 ◯◯様
いつもお世話になっております。
株式会社△△の△△です。
このたび、弊社と同様に◯◯分野でご活躍されている◯◯株式会社の◯◯様をご紹介させていただきたく、ご連絡いたしました。
◯◯様は、◯◯の案件において豊富な経験をお持ちで、きっと貴社のお役に立てると存じます。
別途、◯◯様にも本メールをCCにてお繋ぎしておりますので、ご都合よろしければ直接ご連絡をお取りください。
何卒よろしくお願い申し上げます。
2. 担当者を紹介するメール(社外向け)
件名:今後のご対応について(担当者変更のご案内)
◯◯株式会社
営業部 ◯◯様
いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の△△です。
このたび、◯◯プロジェクトの担当者が変更となりましたので、ご案内申し上げます。
新たに担当となるのは、弊社営業部の◯◯でございます。
これまでと変わらぬご愛顧を賜れますようお願い申し上げます。
本メールのCCに◯◯を含めておりますので、ご不明点などございましたらお気軽にご連絡ください。
3. 紹介してもらった際のお礼メール
件名:ご紹介ありがとうございます
◯◯様
いつもお世話になっております。
このたびは、◯◯様をご紹介いただき、誠にありがとうございました。
早速ご連絡を差し上げたところ、快くご対応いただけました。
今後のやり取りがスムーズに進められるよう尽力いたします。
ご縁をいただき、重ねて御礼申し上げます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
4. 社内の人から紹介してもらった場合の返信
件名:ご紹介ありがとうございます(◯◯様)
◯◯部 ◯◯様
いつもありがとうございます。
このたびは、◯◯様をご紹介いただきありがとうございました。
本日、◯◯様よりご連絡をいただき、早速打ち合わせの予定を調整しております。
今後とも、何かございましたらどうぞご相談くださいませ。
引き続きよろしくお願いいたします。
5. 初めて紹介を受けた相手への初回挨拶メール
件名:はじめまして(△△様よりご紹介いただきました◯◯です)
◯◯様
はじめまして。
△△様よりご紹介いただきました、株式会社□□の◯◯と申します。
突然のご連絡失礼いたします。
△△様から、貴社が◯◯の分野でご活躍されているとうかがい、ご挨拶かたがたご連絡させていただきました。
ぜひ一度お話しさせていただければ幸いです。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
6. 取引先に新規企業を紹介する場合のメール
件名:◯◯社様のご紹介について
◯◯株式会社
◯◯部 ◯◯様
平素より大変お世話になっております。
株式会社△△の◯◯です。
本日は、日頃よりご縁のある◯◯社様をご紹介させていただきたく、ご連絡いたしました。
◯◯社様は、◯◯分野で豊富な実績をお持ちで、御社の◯◯事業と親和性が高いと存じます。
メールCCにて◯◯社の◯◯様を含めておりますので、今後のやり取りは直接ご調整いただければと存じます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
7. 紹介後のフォローアップメール
件名:ご紹介の件について(フォローアップ)
◯◯様
お世話になっております。
以前ご紹介いたしました◯◯社の◯◯様とのやり取りは、無事進行されていますでしょうか。
何かお困りごとなどがございましたら、遠慮なくご相談ください。
また、◯◯社様からも特段ご連絡がないようでしたら、こちらからも確認いたしますので、些細なことでもご一報いただけますと幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
8. 上司に人を紹介するメール
件名:◯◯様ご紹介の件
◯◯部長
お疲れさまです。
本日は、私の知人である◯◯社の◯◯様をご紹介させていただきたく、ご連絡いたしました。
◯◯様は、業界内で多数の取引実績を持ち、弊社の◯◯業務にも大変ご興味をお持ちです。
もしよろしければ、一度お打ち合わせのお時間を設けさせていただければと存じます。
ご都合の良いタイミングがありましたらお知らせください。
9. メール紹介に関する返信例文
件名:ご紹介ありがとうございます(返信)
◯◯様
いつもお世話になっております。
◯◯様よりご紹介いただいた◯◯様にご連絡させていただき、先日初回のご挨拶が完了いたしました。
非常に丁寧にご対応いただき、今後の展開が楽しみです。
このようなご縁をつないでくださり、誠にありがとうございます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
10. クライアントから紹介された相手への連絡メール
件名:◯◯様よりご紹介いただきました件について
◯◯様
はじめまして。
◯◯様よりご紹介いただきました、株式会社△△の◯◯と申します。
突然のご連絡失礼いたします。
◯◯様から、貴社が現在◯◯に関する取り組みを行っているとうかがい、ご挨拶とともにご連絡差し上げました。
差し支えなければ、今後の進め方について一度お話できればと存じます。
ご都合のよいお時間がありましたらご返信くださいませ。
何卒よろしくお願い申し上げます。
紹介のビジネスメールのコツ【初心者向け完全ガイド】
ビジネスメールでの「紹介」は、関係構築や案件の推進において、非常に役立つ手段です。とはいえ、初めて紹介メールを送る方にとっては、「どこから書けば?」「どこまで丁寧に書くべき?」と迷ってしまうことも。ここでは、紹介メール作成のコツを初心者向けにわかりやすく解説します!
1. メールは簡潔に。必要な情報だけ
紹介メールは、自己紹介・紹介者・目的・希望事項の4点を盛り込むのが基本です。余計な背景や経緯を長々と書くと、相手にとって読みづらくなるため注意しましょう。
2. 件名は一目で「紹介」とわかるものに
「〇〇様のご紹介」「〇〇様よりご紹介いただきました件」といったように、件名で要件を明確に示しましょう。受信者のメールボックスの中でも埋もれにくくなります。
3. CCとBCCの使い方にも配慮
紹介者をCCに入れる場合は事前に確認を取り、情報共有の範囲を明確にすることが大切です。BCCを使うと不信感を与える場合があるので、慎重に扱いましょう。
4. 丁寧な言葉遣いを意識
相手の立場がわからない場合でも、丁寧な言葉遣いをベースにした文面を作るのが無難です。必要であれば、社外文書の基本的な書き方を確認しておくと安心です。
参考リンク
日本商工会議所では、ビジネスマナーや業界動向に関する資料も公開されています。知識の補強にぜひ活用してください。
紹介のビジネスメールの具体例と場面別テンプレート集

- 「紹介してもらった」メール【ビジネス】|返信時のマナーと例文
- 社内の人から紹介してもらったメール|信頼感を高めるコツ
- 担当者を紹介するメール【社外向け】|失礼のない文面例
- 取引先を紹介するメール|スムーズなビジネス関係を築く書き方
- 人を紹介するメールの書き方|トラブルを避ける表現とは?
- ビジネスメールの提案の例文|紹介後の展開をスムーズに進める
- 紹介のビジネスメールのNG例|避けたい失礼表現とは
- 紹介のビジネスメールを総括
「紹介してもらった」メール【ビジネス】|返信時のマナーと例文
ビジネスメールで「紹介してもらった」と伝える際は、紹介者への感謝と新たな相手への敬意を、過不足なく丁寧に示すことが大切です。この第一印象で、今後の関係性が良くも悪くも決まることがあります。特に初対面の相手には、謙虚かつ誠意のある文面を心がけましょう。
返信時のマナー
返信時のポイントは次の通りです。
紹介者への敬意とお礼を明記
相手にとって読みやすい構成であること
自分の立場や意図をわかりやすく伝える
また、「紹介されたこと」をメールの最初で触れることで、相手が状況を把握しやすくなります。
メール例文
件名:〇〇様のご紹介によりご連絡差し上げます(株式会社△△ □□)
〇〇株式会社
営業部 〇〇様
突然のご連絡を失礼いたします。
このたび、□□株式会社の△△様より、貴社の〇〇様をご紹介いただき、メールを差し上げました。
私は株式会社△△で営業を担当しております□□と申します。
貴社の〇〇事業に大変興味があり、一度詳しいお話をお伺いできればと存じます。
お忙しいところ恐縮ですが、ご都合のよろしい日時を数日ご教示いただけますでしょうか。
何卒よろしくお願い申し上げます。
――――――――――――――――――
株式会社△△
営業部 □□
TEL:03-1234-5678
Email:example@example.com
――――――――――――――――――
社内の人から紹介してもらったメール|信頼感を高めるコツ
社内で誰かを紹介されてビジネスメールを送る場合、社内文化や人間関係を踏まえた慎重な表現が求められます。とくに、上司や先輩からの紹介であれば、より丁寧で信頼感を高める文面を心がけることが重要です。
社内紹介メールで意識すべき点
紹介者の名前と関係性を明記する
「紹介されたこと」だけに頼らず、自分の目的や背景も説明
誠実さや配慮をにじませた言葉選び
たとえば「ご紹介いただきました」という表現だけでなく、「〇〇部の△△よりご推薦いただき…」といった補足を加えると、より信頼性が増します。
メール例文
件名:△△よりご紹介いただきました件(□□より)
〇〇部 〇〇様
突然のメールを失礼いたします。
同じく営業部の△△より〇〇様をご紹介いただき、メールを差し上げました。
私は□□部に所属する□□と申します。
現在、〇〇に関する社内プロジェクトを担当しており、〇〇様のご経験やご意見を是非ともお伺いできればと考えております。
差し支えなければ、今週中に15分ほどお時間をいただけないでしょうか。
ご多忙とは存じますが、何卒よろしくお願いいたします。
担当者を紹介するメール【社外向け】|失礼のない文面例
社外の相手に自社の担当者を紹介するメールは、いわば「企業としての印象」を担う行為です。信頼感を生む表現、混乱のない構成、そして連絡先情報の明確さが肝心です。
紹介メールで失礼のない書き方
以下のポイントを押さえておきましょう。
担当者の氏名・部署・役職・連絡先を正確に記載
取引の背景や目的を端的に記す
相手に対して誠意を持った文面にする
このようなメールは、今後のやり取りの基盤になります。誤字脱字はもちろん、メールのトーンにも気を配る必要があります。
メール例文
件名:弊社担当者のご紹介について(株式会社△△)
〇〇株式会社
管理部 〇〇様
平素より大変お世話になっております。
株式会社△△の□□でございます。
このたび、貴社との〇〇に関するやり取りを円滑に進めるため、弊社の担当者として新たに△△(部署名・氏名)をご紹介申し上げます。
担当者:田中太郎(営業部 主任)
電話:03-1234-5678
メール:tanaka@example.com
引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。
取引先を紹介するメール|スムーズなビジネス関係を築く書き方
取引先を紹介するビジネスメールでは、紹介される側も紹介する側も、互いに安心してやり取りができるような「つなぎ役」としての配慮が必要です。相手企業に対して失礼がないよう、情報は正確かつ簡潔にまとめましょう。とくに初対面となる場合、メールの文面ひとつで信頼を得られるかどうかが左右されます。
紹介メールに含めるべき基本要素
以下の4点は必ず押さえておきましょう。
- 両者の社名、部署、氏名、役職
- 紹介の目的(例:業務提携、製品案内など)
- 紹介される側の連絡先
- 今後の希望(連絡を取ってほしい、面談を設定したい等)
紹介される側の情報が曖昧だと、相手が不安に感じてしまいます。また、紹介メールの書き出しには、自分の立場と関係性を明記し、話の流れがスムーズになるよう心がけましょう。
メール例文
件名:取引先ご紹介のご案内(□□株式会社)
〇〇株式会社
営業部 部長 〇〇様
いつも大変お世話になっております。
□□株式会社 営業部の△△でございます。
このたび、貴社の〇〇プロジェクトに関連し、弊社が長年お取引をしている××株式会社の田中様をご紹介させていただきたく、ご連絡差し上げました。
田中様は〇〇分野に精通されており、貴社にとっても有益なご提案ができると確信しております。
詳細につきましては、直接田中様よりご連絡させていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
――――――――――――――――――
××株式会社
営業部 主任 田中太郎
TEL:03-XXXX-YYYY
Email:tanaka@xxx.co.jp
――――――――――――――――――
人を紹介するメールの書き方|トラブルを避ける表現とは?
人を紹介するメールでは、たとえ社内外問わずとも「紹介される側・される人・自分」の三者すべてに配慮が必要です。やり取りの途中で誤解が生まれると、信頼関係にひびが入る可能性も。丁寧な表現と明確な文脈が、トラブルを未然に防ぐカギになります。
注意すべきポイント
「勝手に紹介された」と誤解されないよう、事前に了承を得る
紹介文中で過度に持ち上げたり、主観的な評価を入れない
自分の立場を明確にし、あくまで「橋渡し」であることを示す
こうした配慮に欠けると、「紹介されて困った」と感じさせてしまうことがあります。
紹介メールで使える定番フレーズ
「〇〇様よりお話をうかがい…」
「双方にとって有益なご縁となれば幸いです」
「ご都合のよろしい方法でご対応ください」
メール例文
件名:〇〇様のご紹介について(□□株式会社)
〇〇株式会社
総務部 ご担当者様
いつもお世話になっております。
□□株式会社の△△でございます。
このたび、私の知人である××株式会社の鈴木様をご紹介させていただきたく、ご連絡差し上げました。
鈴木様は、〇〇領域で豊富な経験を持ち、貴社のニーズにお応えできる可能性があると考えております。
もちろん、ご対応については〇〇様のご判断にお任せいたします。
何卒よろしくお願い申し上げます。
ビジネスメールの提案の例文|紹介後の展開をスムーズに進める
紹介の後、次に進むべきは「具体的な提案」です。紹介メールだけで終わらせるのではなく、提案メールへと展開することで、案件が動き始めます。ただし、その際に一方的すぎる提案は相手の警戒を招くため、配慮を込めた文面が重要です。
提案メールの構成ポイント
紹介の流れを簡潔におさらい
提案内容をわかりやすく明示
相手の意向を尊重するフレーズを加える
提案の意図や背景を説明することで、相手に納得感が生まれます。「押し付けがましくない」表現が信頼につながります。
使える表現例
「ご紹介いただいた件について、以下のようなご提案が可能です」
「貴社の方針に沿って、ご検討いただければ幸いです」
メール例文
件名:ご紹介いただいた件に関するご提案(□□株式会社)
〇〇株式会社
企画部 〇〇様
このたびは、△△様よりご紹介をいただき、誠にありがとうございます。
□□株式会社の△△でございます。
ご紹介いただいた件について、弊社より下記のご提案をさせていただきます。
・〇〇サービスの導入による業務効率化
・コスト削減に向けたプランのご提供
詳細資料もご用意しておりますので、ご希望があればPDFにてお送りいたします。
ご都合のよろしいタイミングでご確認いただければ幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
紹介のビジネスメールのNG例|避けたい失礼表現とは
紹介メールは、第三者との関係構築の第一歩。そのため、たった一文のミスが相手に不快感を与えたり、紹介してくれた人の顔をつぶしてしまうこともあります。ビジネスメールにおける紹介の場面では、礼儀や敬意を欠かさないことが絶対条件です。ここでは、よくあるNG例とその理由を具体的に見ていきましょう。
ありがちだけど避けたいNG表現
まず、以下のような表現は失礼と受け取られやすいので注意が必要です。
- 「突然のメールで失礼します」 …謙遜のつもりでも、「突然」と言われると受け取る側は構えてしまいます。
- 「○○さんからあなたを紹介されました」 …「あなた」呼びはカジュアルすぎて不適切です。
- 「紹介されましたので連絡しました」 …紹介の目的や背景が不明瞭で、無責任に感じられます。
- 「この方、なかなかすごい人です」 …主観的かつ曖昧な表現は、信用性を損ねる原因になります。
注意したい文末・敬語ミス
文末表現にも落とし穴があります。
「よろしくです」→ビジネスにはカジュアルすぎます。
「連絡してあげてください」→上から目線に受け取られる可能性が大。
「〜と思います」→曖昧で責任の所在が不明確。
このような曖昧・不敬な言い回しは、信頼構築において大きなマイナスとなるため、意図が正しく伝わるような言葉選びを心がけましょう。
NG例メール
以下に、避けるべき紹介メールの例文を記載します。
件名:○○さん紹介の件
〇〇様
突然メールしてすみません。
○○さんからあなたを紹介されたのでメールしました。
この人、なかなかすごいので一度話してみたら?
時間があったら連絡してあげてください。
よろしくです。
このような文面は、文章の粗雑さに加え、配慮不足・主観的な表現が目立ちます。紹介相手に敬意を示し、丁寧で客観的な文書作成を心がけましょう。
紹介のビジネスメールを総括
- ビジネスメールの基本構成を理解する
- 初対面の相手には丁寧な挨拶を心がける
- 敬語の誤用を避け正確に使う
- 返信メールでは相手の文面を引用する
- 感謝の気持ちは最初に伝える
- NG表現は避け柔らかい言い回しを選ぶ
- 上司や取引先には敬意を示す表現を使う
- メールの締めは礼儀正しく簡潔に
- 返信は24時間以内を目安に行う
- 件名は内容が一目でわかるようにする
- 添付ファイルには説明を添える
- 再送時は前回のメールを簡潔に振り返る
- 感謝の言葉でメールを締めくくる
- 相手に配慮した表現を選ぶ
- 送信前に全体を見直し誤字脱字を確認する