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【例文付き】ビジネスメール依頼の基本と応用マナー全集

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ビジネスの現場で「依頼メールをどう書くべきか?」と悩んだ経験、ありませんか?特に初めて送る相手や目上の方、あるいは社外宛てとなれば、失礼がないか、言い回しは正しいか、不安がつきまといますよね。件名の付け方や、冒頭の書き出し、お願いしたい内容の伝え方――どこから手をつけていいか迷ってしまう方も多いはずです。

それもそのはず。依頼メールは「お願いする」という性質上、相手の印象を大きく左右します。ただの一文でも、言い回しを間違えれば無礼と受け取られかねませんし、逆に配慮が過ぎて何を頼みたいのか伝わらないということも。

本記事では、そんなお悩みを解消するために、「ビジネスメール依頼」の基本から応用、NG例までを幅広くご紹介。目上の人への依頼メール例文や、協力をお願いする際の定型表現、社外宛てメールのポイントなど、具体的かつ今すぐ使える実用情報を網羅しています。メールでお願いしたいときの言い方に迷ったら、ぜひこの記事を活用してください。

  • ビジネスメール依頼では挨拶と主旨を冒頭に明確に書くのが基本である
  • 敬語の正確な使い方と文脈に応じた表現選びが信頼を左右する
  • 件名や構成が曖昧だと開封率や印象に悪影響を与えるため要注意である
  • 例文やマナーを参考にすれば初対面や目上の相手にも対応できるようになる

ビジネスメール依頼の基本マナーと書き方

Essential Etiquette and How to Write Business Email Requests
  • ビジネスメールの依頼の書き出し|印象を決める冒頭文とは
  • 依頼メールの作り方|構成と注意点を解説
  • メール件名【】使い方【依頼編】|見落とされないタイトル術
  • ビジネスで「依頼させていただきます」は使える?表現の適切さを解説
  • 人にお願いするときのメール|ビジネスシーンの適切な例文とは
  • 依頼メール【社外編】|外部宛てに失礼のない文章構成とは

ビジネスメールの依頼の書き出し|印象を決める冒頭文とは

ビジネスメールにおける「依頼の書き出し」は、相手の心証を左右する非常に重要な要素です。第一印象は冒頭の数行で決まり、場合によっては内容を読まれずにスルーされてしまうことも。そのため、書き出しは慎重に選ぶ必要があります。

まずは丁寧な挨拶文を添える

メールの冒頭では、簡潔かつ丁寧な挨拶文から入りましょう。例としては以下のような文が自然です。

いつも大変お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。

このような定番の挨拶は、相手との関係性を問わず幅広く使えます。社外宛であれば、会社名や部署名も明記することで丁寧さが伝わります。

依頼の主旨ははっきりと

次に、「何のためにメールを送ったか」を明示します。ここでは曖昧な表現は避け、依頼の趣旨を明確にするのが鉄則です。

本日は〇〇についてご相談があり、ご連絡差し上げました。

この文例のように、要件の核心部分に早めに触れることで、相手は内容をスムーズに理解しやすくなります。

ビジネス文書としての定番構成を意識

冒頭に以下のような構成を意識すると、読み手にも配慮ある印象を与えます。

  • 挨拶(お世話になっております 等)
  • 自己紹介(初めての場合や社外宛)
  • 依頼の主旨(用件)

ここで大事なのは、「回りくどさを避け、簡潔かつ明瞭に伝えること」です。相手に余計な労力をかけさせない配慮が、社会人としての基本姿勢ともいえます。

依頼メールの作り方|構成と注意点を解説

ビジネスシーンでの依頼メールは、構成次第で相手の受け取り方が大きく変わります。ここでは依頼メールをスムーズに受け取ってもらえる構成と、やってはいけない注意点を詳しくご紹介します。

依頼メールの基本構成

以下の順番でメールを構成すると、相手に負担をかけず、誠意が伝わりやすくなります。

  1. 件名
  2. 挨拶・自己紹介
  3. 依頼内容の説明
  4. 具体的な要望(日時・期限・形式など)
  5. お礼と締めの言葉

わかりやすさと丁寧さのバランス

特に依頼の内容は、「結論ファースト」で書くと伝わりやすくなります。長すぎる説明は避け、要点を明確に伝えることが大切です。

依頼メールのNGパターン

以下のような表現は避けた方が無難です。

  • 「お忙しいとは思いますが…」など曖昧な前置きだけで始める
  • 要望だけを一方的に伝える
  • 期日を明記しない

これらは、相手に誠意が伝わりづらく、依頼を断られる原因にもなりかねません。

具体例で確認

〇〇について、〇月〇日までにご対応いただけますと幸いです。ご多忙のところ恐縮ではございますが、何卒よろしくお願いいたします。

参考リンク

メールマナー全般については、JAIC(就職支援サイト)が詳しく解説しています。

メール件名【】使い方【依頼編】|見落とされないタイトル術

依頼メールの成否を左右するのが「件名」です。特にビジネスメールでは、件名が適切でなければ開封されずに埋もれてしまうことも。ここでは、相手が思わず開きたくなる件名の作り方をご紹介します。

メール件名の役割とは

件名は、本文の要約でもあり、読むべき重要度を示す目印です。そのため、「わかりやすく」「具体的に」「簡潔に」が基本ルールになります。

依頼メールに適した件名の例

以下のような件名は効果的です。

  • 【ご依頼】企画書作成のお願い(株式会社〇〇)
  • 【資料送付のお願い】△△に関するご協力について
  • 【回答依頼】〇〇アンケートについて

件名の冒頭に【ご依頼】や【お願い】をつけることで、ひと目で内容がわかりやすくなります。

NGな件名の例

以下は避けるべき件名です。

  • 「お世話になっております」だけの件名
  • 内容があいまいな「ちょっとしたお願い」
  • 本文に依存しすぎた内容

これでは、受信者が内容を把握できず、開封率が下がる可能性があります。

公的機関でも推奨されるルール

総務省が発行している「ビジネスメールの手引き」でも、件名の工夫について触れています。参考にしてみてください。
総務省|ビジネスメールの手引き(PDF)

ビジネスで「依頼させていただきます」は使える?表現の適切さを解説

「依頼させていただきます」という表現、ビジネスメールで頻繁に目にしますよね。丁寧に見えるこの表現、実は誤用に該当するケースが多いのをご存じでしょうか?

「させていただく」は謙譲語+許可の複合表現

まず、敬語としてのルールを確認しましょう。「させていただく」は「自分が行うことに対して、相手の許可や恩恵を受けて行う」という意味を含みます。つまり、「相手の了解・許可がある状況」でのみ自然な使い方になります。

そのため、「依頼させていただきます」は、「相手の許可を得て依頼する」という意味になり、意味的に矛盾が生じます。依頼はそもそも相手にしてもらう行為。自分が許可を得てするものではないため、不自然なのです。

ではどう言えば自然か?

「依頼いたします」「お願い申し上げます」「ご依頼申し上げます」など、より端的で正しい敬語を選ぶと良いでしょう。

〇〇について、ご対応をお願い申し上げます。

このように書き換えることで、敬意は保ちつつ、不自然な敬語を避けられます。

「依頼させていただく」の使用が許されるケースは?

一部、共同作業や進行中の案件において「〇〇の資料作成を依頼させていただきました」のような使い方をする場面もありますが、その多くは言い換えたほうがスマートです。

文化庁の敬語に関する見解でも、二重敬語・過剰敬語の注意点が指摘されています。

人にお願いするときのメール|ビジネスシーンの適切な例文とは

ビジネスメールで誰かにお願いをする場面、意外と難しいですよね?言い回し次第で「押しつけがましく」なったり、逆に「要点が伝わらない」ことも。ここではビジネスにふさわしい依頼メールの書き方と、具体的な例文をご紹介します。

基本構成を押さえておこう

お願いメールでは、以下の要素を組み合わせることで、失礼なく丁寧な文章が作れます。

  • 挨拶+状況説明
  • お願いの内容
  • 理由・背景
  • お礼と締めの一文

押しつけに感じさせない工夫

「やってください」よりも「ご対応いただけますと幸いです」といった柔らかい表現にするだけで、印象はぐっと良くなります。

〇〇につきまして、ご多用のところ恐れ入りますが、ご確認いただけますと幸いです。

お願いする理由は明記しよう

背景や理由があると、相手も納得しやすくなります。「なぜ自分に頼むのか」が分かると、受け手の心理的なハードルも下がります。

注意点:期限やフォーマットも明記を

依頼内容に締切や具体的な形式がある場合は、必ず本文内に記載しましょう。これが抜けると、やりとりが二度手間になります。

ご多忙の中恐縮ですが、〇月〇日までにご返信いただけますと助かります。

依頼メール【社外編】|外部宛てに失礼のない文章構成とは

社外への依頼メールは、社内とはまったく違う注意が必要です。取引先・顧客・外部協力者など、相手の立場や役職に配慮しなければなりません。ここでは失礼のない依頼メールの構成とポイントを押さえて解説します。

件名と差出人情報が大事

まず件名は明確に。「【ご依頼】〇〇の件」など、ひと目で要件がわかるように工夫しましょう。差出人情報も社名・部署・氏名を明記し、相手が安心できるようにします。

本文の基本構成

以下が社外向け依頼メールの推奨構成です。

  1. 丁寧な挨拶
  2. 自己紹介(初めての相手には必須)
  3. 要件の説明
  4. お願いの具体的内容
  5. 期日・返信方法の指定
  6. お礼の言葉

例文:社外宛て依頼メール

いつも大変お世話になっております。〇〇株式会社の△△でございます。
このたび、□□プロジェクトに関し、貴社のご協力をお願い申し上げたくご連絡差し上げました。詳細については以下の通りです。

注意したい言い回し

社外相手には、社内でよく使う「ご担当お願いします」「〇〇してもらっていいですか?」などは避け、敬意を表す表現に言い換えましょう。

参考リンク

外部とのやりとりのルールについては、経済産業省|メールマナーの基本も参考になります。

ビジネスメールで依頼を成功させる実践例と応用テクニック

Practical Examples and Advanced Techniques for Successful Business Email Requests
  • 依頼メール例文|すぐ使えるシーン別テンプレート5選
  • 目上の人にお願いする時の文章メール|失礼にならない表現とは
  • メール件名お願い【目上編】|敬意が伝わる件名の付け方
  • 仕事依頼メール【初めて】|初対面でも好印象を与える書き方
  • 協力お願いメール例文|社内外の場面で使える定型文
  • メールでお願いしたいときの言い方|柔らかく伝えるコツ
  • ビジネスメール依頼のNG例|避けるべき表現集
  • 【保存版】ビジネスメール依頼例文まとめ10選
  • ビジネスメール依頼を総括

依頼メール例文|すぐ使えるシーン別テンプレート5選

ビジネスの現場で「今すぐこの内容でメールを送りたい!」というときに、テンプレートが手元にあると非常に便利ですよね。ここでは実務でそのまま使えるシーン別の依頼メール例文を5パターンご紹介します。目的や相手に合わせてアレンジして使える内容になっています。

① 社内での資料作成依頼

同じ部署や社内の後輩などに対する依頼には、フランクさを保ちつつも丁寧さは必須です。

お疲れさまです。
〇〇の件について、明日の会議用資料の作成をお願いできますでしょうか。
フォーマットは以前のものを流用して問題ありません。
〇月〇日15時までに共有いただけますと助かります。

② 上司への確認依頼

目上の方には、ややかしこまった表現が求められます。

お疲れさまです。
先ほどご相談した件につきまして、資料をご確認いただけますと幸いです。
ご多用の折恐縮ですが、ご意見をいただければと存じます。

③ 社外への提案依頼

外部の取引先に何かを依頼するときは、より丁寧で明瞭な構成に。

平素より大変お世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
このたび、貴社に〇〇の件でご協力をお願いしたく、ご連絡差し上げました。
お手数をおかけしますが、〇月〇日までにご検討いただけますと幸いです。

④ 急ぎ対応のお願い

緊急対応が必要な場面では、急ぎであることと理由をセットで伝えることが大切です。

お世話になっております。
誠に恐縮ですが、〇〇の件で至急ご確認をお願いできますでしょうか。
本日中に社内での確認が必要なため、ご対応をお願い申し上げます。

⑤ 会議の日程調整依頼

予定を調整する際は、候補日を複数提示しておくとスムーズです。

いつもお世話になっております。
来週の〇〇会議について、日程調整のお願いです。
以下の日程でご都合の良いお時間を教えていただけますと幸いです。
・〇月〇日(火)14:00~
・〇月〇日(水)10:00~
・〇月〇日(金)15:00~

目上の人にお願いする時の文章メール|失礼にならない表現とは

目上の方への依頼メール、言葉選びにいつも緊張しますよね?少しのミスで無礼な印象を与えてしまう可能性があるため、細心の注意が必要です。ここでは、文面のポイントを絞って解説していきます。

「依頼」という言葉の使い方に注意

「依頼する」は目上に使うには直接的すぎる印象を与える場合があります。そのため「お願い申し上げます」や「ご対応いただけますと幸いです」といった表現に言い換えると丁寧になります。

命令口調は避ける

「~してください」「~をお願いします」は、目上の人に対してはややストレート過ぎます。より丁寧にしたい場合は次のような表現がおすすめです。

お手数をおかけしますが、ご対応賜れますと幸いに存じます。

丁寧語と謙譲語の使い分けを意識

敬語の誤用があると、一気に信頼感が下がってしまいます。「ご覧ください」は尊敬語、「拝見いたします」は謙譲語。この違いを押さえるだけでも印象は変わります。

感謝の言葉を忘れずに

文末に「ご多用のところ恐縮ですが」や「いつもご協力いただきありがとうございます」といったねぎらいの一言を添えることで、より丁寧な印象になります。

目上の人向け依頼メール例文

いつもお世話になっております。
〇〇の件につきまして、ご確認いただけましたら幸いです。
ご多忙中誠に恐縮ですが、〇月〇日までにご返信を賜れますと幸いに存じます。

メール件名お願い【目上編】|敬意が伝わる件名の付け方

本文が丁寧でも、件名で失礼になってしまっては台無しです。特に目上の方や取引先など、立場のある相手には件名から敬意を表す必要があります。ここでは、件名の基本構成と具体例をご紹介します。

件名は内容を明確に、かつ簡潔に

件名が長すぎると、スマートフォンでは見切れてしまうことも。理想は20文字前後。要点だけを伝えましょう。

件名によく使われる言葉

  • 【お願い】
  • 【ご確認のお願い】
  • 【ご対応のお願い】
  • 【日程調整のご依頼】

このように、角が立たない表現を使用することが大切です。

目上の人向け件名例

以下のような言い回しであれば、違和感なく受け取られやすくなります。

【お願い】〇〇についてのご確認
【ご確認のお願い】今週の打ち合わせ内容について
【日程調整のご依頼】次回会議の候補日について

注意点:急ぎの場合でも丁寧に

「至急」「緊急」といった言葉を使いたくなる場面もありますが、目上には「お急ぎのところ恐縮ですが」「ご多忙中恐れ入りますが」など、やわらかく伝えましょう。

メール件名に関する参考リンク

件名の基本的な作法については、労働政策研究・研修機構の調査資料もヒントになります。

仕事依頼メール【初めて】|初対面でも好印象を与える書き方

初めてコンタクトを取る相手への「仕事依頼メール」は、第一印象がすべてと言っても過言ではありません。特にビジネスの現場では、文章の構成や言葉遣いひとつで印象が大きく変わります。ここでは初対面でも信頼を得られる依頼メールの書き方を解説します。

メールの基本構成を押さえよう

まず、依頼メールの基本的な流れを押さえておきましょう。

  • 件名:依頼内容を簡潔に明示
  • 冒頭挨拶:相手の状況を気遣う一言を
  • 自己紹介:立場や役割を明確に
  • 依頼内容:目的と背景を丁寧に
  • 締めくくり:お礼と今後の連絡について

自己紹介は「短く・わかりやすく」

初めての相手には、自社名や部署名、そして自分の業務内容を簡潔に紹介しましょう。「どんな人物からの依頼か」を理解してもらうことが、相手の安心感につながります。

依頼は具体的かつ丁寧に

「〇〇をお願いしたい」と抽象的に伝えるのではなく、何を、いつまでに、どういった形式で必要としているのかを明確に伝えましょう。また、相手のメリットや背景も添えると、納得感が増します。

例文:初めての仕事依頼メール

はじめまして。
〇〇株式会社の△△と申します。
突然のご連絡失礼いたします。

現在弊社では〇〇プロジェクトを進めており、貴社の〇〇に関する専門知識をぜひお借りできればと考えております。
つきましては、以下の件についてご協力をお願いできませんでしょうか。

・内容:〇〇に関するご対応
・期限:〇月〇日(金)まで
・形式:PDF形式でのご提出を希望しております

ご多用のところ恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。

協力お願いメール例文|社内外の場面で使える定型文

社内のチームメンバーや外部の関係者に「協力」をお願いする場面は多々あります。しかし、依頼内容や相手との関係性によって、言い回しや構成を変える必要があります。ここでは用途別に使える協力依頼メールの例文をご紹介します。

社内での協力依頼

社内メンバーへの依頼は比較的カジュアルでも構いませんが、丁寧さは忘れずに。

お疲れさまです。
〇〇について、少しご相談させていただけませんか?
現状、〇〇の対応に時間が足りておらず、可能であればご協力をお願いできればと思います。
お手すきのタイミングで構いませんので、ご一報いただけると助かります。

社外の関係者への依頼

外部のパートナーや取引先には、フォーマルで誠意が伝わる言葉選びが大切です。

平素よりお世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
このたび、〇〇プロジェクトの進行にあたり、貴社のご協力を賜りたく、ご連絡差し上げました。
具体的には、〇〇の部分で専門的なご意見をいただければと考えております。
ご検討いただけますと幸いです。

社内外問わず使える万能テンプレ

迷ったときには、以下のような言い回しが汎用的です。

  • ご多用のところ恐縮ですが、ご協力のほどお願い申し上げます。
  • もし可能であれば、〇〇についてご対応いただけますと幸いです。

メールでお願いしたいときの言い方|柔らかく伝えるコツ

ビジネスメールで何かを「お願い」する際、相手にプレッシャーを与えず、丁寧に伝えるのは至難の業です。ただ頼むだけでは、相手の心に届きません。ここでは柔らかく、それでいて明確に依頼を伝えるフレーズを紹介します。

直球表現は避ける

「〇〇してください」「お願いしたいです」などの表現はやや直接的。ビジネスではやわらかく婉曲的な表現が好まれます。例えば以下のような言い換えが有効です。

  • ご対応いただけますと幸いです
  • ご協力をお願いできればと存じます
  • もし可能でしたら〜いただけますでしょうか

感謝と謙虚な姿勢を添える

お願いの前後に「いつもありがとうございます」や「お手数をおかけしますが」といったフレーズを加えることで、依頼の印象が格段に柔らかくなります。

柔らかく依頼するメール例

お世話になっております。
突然のお願いで恐縮ですが、〇〇についてご意見をいただけましたら嬉しく思います。
お忙しいところとは存じますが、〇月〇日までにご確認いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。

相手の立場に配慮した表現を意識

特に立場の異なる相手に対しては、「ご多用中恐れ入りますが」「お時間が許す範囲で構いません」など、相手のスケジュールや負担を気遣う言い回しがポイントです。

ビジネスメール依頼のNG例|避けるべき表現集

ビジネスシーンにおいて「依頼メール」は頻出のコミュニケーション手段ですが、ついやってしまいがちな誤った表現が相手の不快感や誤解を招いてしまうことも。ここではビジネスメール依頼で避けたいNG表現を具体的に取り上げ、適切な言い換え方も紹介します。

NG1:上から目線・命令形の表現

例えば「〇〇してください」「至急対応願います」などの命令調は、目下の相手なら通じるかもしれませんが、社外や目上の方に使うと威圧的に映ります。

  • NG例:「この件、すぐに対応してください。」
  • 改善案:「ご多用中恐れ入りますが、可能な範囲でご対応いただけますと幸いです。」

NG2:曖昧な依頼文

「お時間があれば」「少しお願いがあります」といった曖昧な依頼は、受け手にとって何を求められているのか分からず混乱を生みます。

  • NG例:「ちょっとだけご相談させてください。」
  • 改善案:「〇〇についてご相談があり、10分ほどお時間を頂戴できればと存じます。」

NG3:略語・社内用語の多用

つい使いがちな「FYI(参考)」「リスケ(予定変更)」などの略語も、社外の方には伝わりません。共通認識のある用語に置き換えることが重要です。

NG4:依頼理由を一切説明しない

相手にとってのメリットや背景を省略すると、「なぜ私に?」と疑問を抱かせます。ビジネスの場では、依頼の根拠が大切です。

  • NG例:「この書類、お願いします。」
  • 改善案:「現在、〇〇の準備を進めており、貴殿のご経験を活かして資料確認をお願いできればと思いご連絡いたしました。」

NG5:言葉が砕けすぎている

「〜っぽい」「〜の感じで」などのカジュアル表現はビジネスメールには不向きです。

適切な敬語と配慮ある文章で、相手に信頼される依頼メールを目指しましょう。

【保存版】ビジネスメール依頼例文まとめ10選

① 社外向け資料作成の依頼

件名:【ご依頼】〇〇資料の作成について
〇〇株式会社 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。
〇〇に関する資料の作成をお願いしたく、ご連絡いたしました。
お忙しい中恐縮ですが、○月○日までにご対応いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

② 社内メンバーに会議準備を依頼

件名:【お願い】会議資料の準備について
〇〇さん
お疲れ様です。〇月〇日の会議用の資料について、作成をご依頼させてください。
前回のフォーマットをベースに、最新データを反映した内容でお願いします。
提出は前日15時までを目安にお願いします!

③ 営業資料の送付を依頼(社外宛)

件名:【資料送付のお願い】製品カタログ一式について
〇〇株式会社 営業部ご担当者様
いつも大変お世話になっております。
先日のお打ち合わせの件、製品カタログ一式の送付をお願いできますでしょうか。
メール添付、またはオンラインストレージ経由でご送付いただけると幸いです。

④ 日程調整のお願い(取引先宛)

件名:【日程調整のお願い】打ち合わせの件
〇〇様
お世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。
打ち合わせの日程について、以下候補をご確認いただき、ご都合をお知らせいただけますでしょうか。
①〇月〇日(〇)〇時〜〇時
②〇月〇日(〇)〇時〜〇時
③〇月〇日(〇)〇時〜〇時
どうぞよろしくお願いいたします。

⑤ 取引先に謝辞を添えて依頼

件名:【御礼・ご依頼】〇〇について
〇〇様
先日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
本件について、早速ですが以下対応をご依頼させていただきたく、ご連絡差し上げました。
ご確認のほどよろしくお願いいたします。

⑥ 社内で業務の引き継ぎをお願い

件名:【ご依頼】〇〇業務の引き継ぎについて
〇〇さん
お疲れ様です。来週からの人事異動に伴い、〇〇業務の引き継ぎをお願いしたくご連絡しました。
手順書も準備していますので、初回のレクチャーを今週中に設定できればと思います。

⑦ 社外パートナーに進捗報告を依頼

件名:【お願い】〇〇案件の進捗報告について
〇〇株式会社 〇〇様
いつもお世話になっております。
現在進行中の〇〇案件につきまして、進捗状況をご共有いただけますでしょうか。
フォーマットは自由ですので、要点を箇条書きでいただけますと幸いです。

⑧ イベント参加のお願い(顧客向け)

件名:【ご招待・お願い】〇〇イベントのご参加について
〇〇様
このたび当社主催の〇〇イベントを開催する運びとなりました。
ぜひご参加いただきたく、別紙案内をご確認の上、ご検討いただけますと幸いです。
お申し込みは〇月〇日までとなっております。

⑨ 営業訪問の事前アポイント依頼

件名:【訪問日程のご相談】〇〇営業の件
〇〇株式会社 〇〇様
お世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。
来週中にご訪問させていただきたく、日程調整のお願いでご連絡いたしました。
ご都合のよい候補日を3つほどご教示いただけますと助かります。

⑩ 目上の方に会議出席を依頼するメール

件名:【お願い】〇〇会議へのご出席について
部長
お疲れ様です。〇〇プロジェクトの進捗報告会議を〇月〇日に予定しております。
お忙しいところ恐縮ですが、ご出席いただけますようお願い申し上げます。

ビジネスメール依頼を総括

  • 挨拶は定型文で簡潔に始める
  • 初対面なら自己紹介を丁寧に記載
  • 依頼の主旨は冒頭で明確に伝える
  • 回りくどい表現は避ける
  • 件名は具体的に用件を示す
  • 敬語は相手に応じて正確に使う
  • 要望の期日や期限は必ず明記する
  • 社外宛はフォーマルな構成を守る
  • 過剰な丁寧語や二重敬語に注意
  • 相手のメリットや背景も補足する
  • 感謝の言葉はメールの冒頭と末尾に
  • 依頼は柔らかくお願いの形にする
  • NG表現や命令調は絶対に避ける
  • 内容が一目でわかる件名をつける
  • 例文を活用して表現の幅を広げる
ABOUT ME
執筆者
「メール文例ナビ」管理人の中村優子(Nakamura Yuko)です。当サイトに訪れてくださりありがとうございます。 経歴・背景 私は、長年ビジネスマナー講師や企業向けのビジネスコミュニケーション指導に携わってきました。 企業で働く中で、多くの方が「適切なメールの書き方がわからない」「伝えたい内容を的確に表現したい」と悩んでいる様子を目にしてきました。 ビジネスでもプライベートでも、適切な文例を使って円滑なコミュニケーションを築けるようお手伝いしたいと思い、「メール文例ナビ」を立ち上げました。